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WhとmAhの違いを徹底解説|変換方法とバッテリー選びで失敗しないコツ

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スマートフォンやノートパソコンを選ぶとき、スペック欄でよく見かける「Wh」や「mAh」。

なんとなくバッテリー容量を示していることはわかっていても、「具体的にどう違うの?」と感じたことはありませんか。

実は、この2つの単位には明確な意味と役割の違いがあります。

この記事では、WhとmAhの関係性、簡単な変換方法、そしてシーン別の使い分け方を初心者でもわかるように解説します。

さらに、航空機内への持ち込み基準や実際に使える換算ツールも紹介。

この記事を読めば、もうバッテリー選びで迷うことはありません。

WhとmAhの違いとは?基本の意味をわかりやすく解説

この記事の最初のテーマは、誰もが一度は疑問に思う「WhとmAhの違い」です。

どちらもバッテリー容量を示す単位ですが、意味や使われ方は異なります。

まずは、それぞれの基本的な意味をシンプルに理解していきましょう。

Wh(ワットアワー)は「エネルギー量」を表す単位

Wh(ワットアワー)とは、バッテリーにどれくらいのエネルギーが蓄えられているかを示す単位です。

たとえば「1Wh」とは、「1ワットの電力を1時間供給できる」という意味になります。

つまり、Whが大きいほどバッテリーは長く使えるということです。

たとえば、10Wの機器を動かす場合、50Whのバッテリーなら理論上は約5時間動作します。

もちろん実際の稼働時間は使用環境によって変わりますが、Whの数値は「どれくらい持つか」を判断する目安になります。

項目内容
単位Wh(ワットアワー)
意味電力量(エネルギーの総量)
50Wh → 10W機器を約5時間動かせる

mAh(ミリアンペアアワー)は「電流量」を表す単位

mAh(ミリアンペアアワー)は、バッテリーがどれくらい電流を流し続けられるかを示す単位です。

1mAhとは、1ミリアンペアの電流を1時間流せる能力を表しています。

たとえば「5000mAhのバッテリー」は、5000mAの電流を1時間、または1000mAの電流を5時間流せるという意味です。

mAhはスマートフォンやモバイルバッテリーなどでよく見かける単位で、直感的に理解しやすいのが特徴です。

項目内容
単位mAh(ミリアンペアアワー)
意味電流量(どれくらいの電流をどのくらい流せるか)
5000mAh → 1000mAを5時間供給

なぜ2つの単位が存在するのか?それぞれの役割の違い

「Wh」と「mAh」は、どちらもバッテリーの性能を示すために使われますが、見ている側面が異なります。

Whは電圧(V)を含めたエネルギーの総量を表し、mAhは流せる電流の量に焦点を当てています。

そのため、異なる電圧を持つ機器同士の比較にはWhが適しており、同じ電圧の製品を比較する場合はmAhでも十分です。

つまり、Wh=実際に使えるエネルギー量、mAh=電流のスタミナと覚えておくと分かりやすいでしょう。

比較項目WhmAh
表すもの電力量(エネルギー)電流量
使われる場面ノートPC、タブレットスマートフォン、モバイルバッテリー
比較のしやすさ異なる電圧間でも比較可能同一電圧間でのみ比較可能

WhとmAhの関係と変換方法

WhとmAhは全く別の単位に見えますが、実は数式で簡単に変換できます。

この関係を理解しておくと、バッテリー容量をより正確に読み解くことができます。

公式で簡単に変換できる:Wh=V×mAh/1000

WhとmAhの変換は次の公式で求められます。

Wh = 電圧(V) × mAh ÷ 1000

ここで重要なのは「電圧V」を正しく把握することです。

一般的なモバイルバッテリーは3.7Vで設計されているため、これを当てはめて計算できます。

電圧(V)mAh(ミリアンペアアワー)計算式結果(Wh)
3.750003.7×5000÷100018.5Wh
3.7100003.7×10000÷100037Wh
3.7200003.7×20000÷100074Wh

つまり、10000mAhのモバイルバッテリーは「約37Wh」のエネルギーを蓄えていることになります。

3.7Vのモバイルバッテリーを例に計算してみよう

実際にスマートフォンでよく使われる10000mAhのバッテリーを例にしましょう。

電圧3.7Vを掛けて1000で割ると、37Whになります。

この値は「10Wの機器を約3.7時間動かせる」という意味です。

同じmAhでも電圧が違えばWhは変化します。

そのため、単にmAhの数値だけで比較するのではなく、電圧を考慮することが大切です。

容量電圧計算式結果(Wh)
10000mAh3.7V3.7×10000÷100037Wh
10000mAh7.4V7.4×10000÷100074Wh

便利な自動変換ツールの紹介

手計算が面倒な場合は、Web上の自動変換ツールを使うのがおすすめです。

入力欄に「mAh」と「電圧V」を入れるだけで、すぐに「Wh」へ変換してくれる無料ツールが複数あります。

特におすすめは、各社バッテリーメーカーが公開している専用の換算ページです。

また、スマートフォン用の「Wh⇔mAh変換アプリ」も存在し、旅行や出張時に素早く容量を確認できます。

安全基準や航空機持ち込み条件を調べる際にも便利なので、ブックマークしておくと役立ちます。

変換方法特徴
手計算公式を理解できるが手間がかかる
Webツール電圧とmAhを入れるだけですぐ結果
スマホアプリオフラインでも変換可能

WhとmAhの使われ方の違い

WhとmAhはどちらもバッテリー容量を示す単位ですが、実際に使われる場面は異なります。

ここでは、デバイスの種類や利用シーンごとに、どちらの単位が使われるかを整理していきます。

ノートパソコンやタブレットではWhが使われる理由

ノートパソコンやタブレットなどの大型デバイスでは、バッテリー容量の表示にWh(ワットアワー)が使われることが多いです。

その理由は、これらのデバイスが電圧の異なる複数セルを組み合わせて構成されているためです。

mAhだけでは電圧の違いを考慮できず、正確なエネルギー量を示せません。

一方でWhなら、電圧を掛け合わせた「実際に使えるエネルギー量」を統一して表せるため、異なるデバイス間でも比較が容易になります。

デバイス容量表示単位理由
ノートパソコンWhセル電圧が異なるため統一表示に便利
タブレットWh使用電圧が異なるモデルが多い
モバイルバッテリーmAh電圧が3.7Vでほぼ共通

例えば、AppleのiPad(第10世代)は28.6Wh、MacBook Air(M3モデル)は52.6Whのバッテリーを搭載しています。

このようにWh表記を使うことで、ユーザーは「どのくらいの電力量を使えるか」を直感的に把握できます。

スマートフォンやモバイルバッテリーではmAhが使われる理由

一方、スマートフォンやモバイルバッテリーでは、mAh(ミリアンペアアワー)が一般的です。

これは、ほとんどの製品で電圧が3.7V前後と共通しているため、電圧の差を気にせず比較できるからです。

また、mAhの方が数字が大きく、消費者に「大容量」という印象を与えやすいというマーケティング上の利点もあります。

そのため、製品パッケージでは「20000mAh」といった表記が目立つようにデザインされています。

製品タイプ電圧表記単位特徴
スマートフォン3.7VmAh数値が大きく直感的に理解しやすい
モバイルバッテリー3.7VmAh容量比較が簡単で広告効果が高い
ノートPC7.4V以上Wh異なる電圧でも正確に比較できる

航空機内でWh表示が必要なワケ

飛行機にリチウムイオン電池を持ち込む際、航空会社が求めるのはmAhではなくWh表記です。

これは、安全基準を統一するためです。

mAhでは電圧が考慮されないため、実際のエネルギー量を正確に判断できません。

一方でWhなら、電圧を含めた総エネルギー量を明確に把握できるため、安全性を適切に評価できます。

100Wh以下のバッテリーは機内持ち込み可能という基準があるのも、この単位が使われる理由です。

区分Wh(ワットアワー)持ち込み可否
100Wh以下例:スマートフォン、モバイルバッテリー持ち込み可
100〜160Wh大型ノートPCなど許可が必要
160Wh以上業務用・医療用機器など持ち込み不可

WhとmAhの数値から読み解く「バッテリーの性能」

WhとmAhの値を正しく読むと、バッテリーの「持続時間」や「出力特性」が見えてきます。

ここでは、それぞれの数値が何を意味するのかを詳しく解説します。

持続時間を知るならWhを見るべき

Whはバッテリー全体が蓄えているエネルギー量を表すため、どれだけ長く使えるかを判断する指標になります。

たとえば、37Whのバッテリーは10Wの機器なら約3.7時間稼働可能です。

つまり、「どのくらい持つか」を知りたいときはWhを見るのが基本です。

バッテリー容量デバイス消費電力理論稼働時間
37Wh10W約3.7時間
50Wh10W約5時間
74Wh10W約7.4時間

充電スピードを知るならmAhをチェック

mAhは、どれだけの電流を一定時間流せるかを示す単位です。

したがって、充電スピードや一時的なパワー供給能力を知るには、mAhを参考にするのが効果的です。

同じWhでもmAhが高ければ短時間で多くの電力を供給できるため、高速充電対応製品に多く見られます。

容量特徴
5000mAh軽量・小型・スマホ1〜2回分
10000mAh標準的・スマホ2〜3回分
20000mAh大容量・タブレットやノートPCも充電可

同じmAhでも電圧でエネルギー量が変わる理由

見逃しがちなのが「同じmAhでも、電圧が違えばエネルギー量が変わる」という点です。

たとえば、3.7Vで10000mAhのバッテリーは37Whですが、7.4Vなら74Whになります。

つまり、mAhだけを見て容量を判断すると、実際の性能を過小評価または過大評価してしまう可能性があります。

バッテリー性能を正確に知るには、mAhだけでなく電圧もセットで確認することが大切です。

電圧容量(mAh)換算結果(Wh)
3.7V10000mAh37Wh
7.4V10000mAh74Wh
11.1V10000mAh111Wh

バッテリー選びに迷ったら?WhとmAhの使い分け方

ここまで読んで、WhとmAhの違いがわかってきたと思います。

では実際に、どんな場面でどちらを重視すればよいのでしょうか?

この章では、使用シーン別に最適な選び方のポイントを整理していきます。

使用シーン別のおすすめ基準(スマホ・ノートPC・旅行用)

まずは、代表的な3つのシーン別にどの単位を重視すべきかを見てみましょう。

「日常=mAh」「長時間利用=Wh」と覚えておくと判断がスムーズです。

使用シーンおすすめ単位理由
スマートフォンの日常利用mAh充電回数が直感的にわかる
ノートパソコンやタブレットWh稼働時間を正確に把握できる
旅行・出張などの長時間使用Wh航空機持ち込み規制に対応しやすい

普段の持ち歩きではmAh表示を参考にして十分ですが、海外旅行や仕事での長時間利用では、Wh表示をチェックするのが安心です。

安全性を考えるならWh重視が正解

特に飛行機を利用する場合は、Whの確認が必須です。

航空会社では、100Wh以下なら持ち込み可能というルールを設けています。

mAhしか表示されていない場合でも、電圧を掛けて1000で割れば簡単にWhへ換算できます。

たとえば、3.7V・10000mAhのモバイルバッテリーなら「約37Wh」となり、十分に安全基準内です。

安全性を優先するなら、Whで容量を把握する習慣をつけておくと安心です。

容量(mAh)電圧(V)換算結果(Wh)持ち込み可否
50003.718.5
100003.737
200003.774
300003.7111条件付き

マーケティング表記に惑わされない選び方のコツ

mAhが大きいほど「大容量」に見えますが、それだけでは本当の性能は判断できません。

mAhは電圧を考慮していないため、見かけ上の数値に過ぎないことがあります。

そこで、選ぶときのコツは「mAh × 電圧 ÷ 1000」でWhを求めて比較することです。

この計算をすれば、異なる電圧の製品でもエネルギー量を正しく比べられます。

商品A商品B
10000mAh(3.7V)=37Wh8000mAh(5V)=40Wh
→見かけの数値は低いが実際はBの方が長持ち 

パッケージの数字に惑わされず、エネルギー量(Wh)で比較することで、より実用的で賢い選択ができます。

まとめ:WhとmAhを理解すれば、もうバッテリー選びで失敗しない

ここまで、WhとmAhの違い、使い方、そして変換方法について詳しく見てきました。

どちらの単位もバッテリー性能を理解するうえで欠かせない要素です。

しかし、それぞれが示している意味が違うため、用途に合わせた見方が大切です。

最後に要点を整理しておきましょう。

比較項目Wh(ワットアワー)mAh(ミリアンペアアワー)
意味エネルギー量(どれくらい使えるか)電流量(どれくらい流せるか)
向いている場面ノートPC・タブレット・航空機内スマホ・モバイルバッテリー
チェック目的稼働時間・安全基準充電速度・持ち歩き用途

もしどちらを優先すべきか迷ったら、長時間使いたいならWh、回数を重視するならmAhと覚えておきましょう。

この基本を押さえておけば、もうバッテリー選びで後悔することはありません。

あなたの使い方に合った最適なバッテリーを選び、安心してデジタルライフを楽しみましょう。

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