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畳にこぼした墨汁の落とし方7選|消しゴム・大根おろし・洗剤でシミを防ぐ方法

生活の知恵

畳に墨汁をこぼしてしまったら、何よりも大切なのはスピードです。

放置すると繊維の奥まで染み込み、落としにくいシミになってしまいます。

しかし、慌てなくても大丈夫。

家庭にある中性洗剤やご飯、小麦粉や歯磨き粉などを使えば、意外ときれいに落とせることがあります。

この記事では、応急処置の方法から具体的な落とし方、さらに頑固な汚れへの対策までを順序立てて紹介します。

畳に墨汁をこぼしたらまずやるべきこと

墨汁は時間とともに畳の目にしみ込みます。

最初の対応次第で汚れの落ちやすさが変わります。

墨汁は放置厳禁!シミが広がる前の応急処置

畳に墨汁をこぼした直後は、できるだけ早く応急処置をすることが肝心です。

墨は顔料が濃く、繊維に絡むと落としにくい性質があります。

放置すればシミが広がり、畳の美観を損ねる原因になります。

まずは広がらないよう周囲を押さえ、吸い取ることを優先してください。

早い段階で対処するほど、その後の汚れ落としが格段に楽になります。

ティッシュやキッチンペーパーで吸い取る方法

こぼれた墨汁を吸い取るときは、ティッシュやキッチンペーパーを畳に押し当てるように使います。

こすってしまうと畳の目に墨が広がるため、あくまで押し当てるのがポイントです。

水分を吸い取るイメージで、数回に分けて新しい紙に交換しながら行うと効果的です。

できるだけ多くの墨を吸収してから洗剤などの処理に移ることで、シミの広がりを最小限に抑えることができます。

畳の墨汁汚れを落とす方法7選

応急処置のあとには具体的な方法で汚れを落とします。

家庭にあるもので試せる手段も多いです。

【定番】食器用中性洗剤で落とす

中性洗剤は油汚れだけでなく、墨汁の色素を浮かせる効果も期待できます。

水で薄めた洗剤液をスプレーや布で畳に軽くなじませ、浮いた汚れをティッシュで拭き取ります。

乾燥後に砂消しゴムを併用すると、さらに薄くできます。

強くこすらず優しく処理するのがコツです。

日常的にあるアイテムなので、まず試しやすい定番の方法です。

【家庭にあるもので】ご飯を使った落とし方

ご飯のデンプンには吸着性があり、墨汁を絡め取る働きがあります。

少量の粉末洗剤を混ぜて墨の上に乗せ、優しく揉み込むと汚れが移っていきます。

黒くなったら新しいご飯に取り替えながら繰り返すのがポイントです。

ちょっともったいない気もしますが、小さな汚れなら茶碗半分ほどで十分効果を発揮します。

家庭にあるもので応急的に対応できる便利な方法です。

【粉で吸着】小麦粉を使った方法

小麦粉は墨汁を吸着し固める働きがあるため、乾く前なら特に効果的です。

墨の上に小麦粉をふりかけてなじませ、固まってきたらティッシュで取り除きます。

その後、掃除機で残りを吸い取り、最後に布巾で拭けば完了です。

粉が汚れを抱え込むため、畳の目に入り込む前に処理できるのが利点です。

台所に常備してあることが多いので、手軽に試せる方法です。

【意外と効果的】歯磨き粉で落とすコツ

歯磨き粉に含まれる研磨成分は、畳に付着した墨を削り取りやすくします。

歯ブラシに歯磨き粉を少量取り、円を描くようにやさしくこすると汚れが浮いてきます。

ただし力を入れすぎると畳を傷める恐れがあるため注意が必要です。

新しい畳には向きませんが、古くなった畳や他の方法で落ちなかった汚れに試す価値があります。

思いがけず効果を発揮する方法です。

【自然派】大根おろしで墨を分解

大根おろしには酵素が含まれ、墨汁の成分を分解して落としやすくする働きがあります。

ティッシュで軽く吸い取った後に大根おろしを乗せ、しばらく置いてから拭き取ります。

その際はよく乾燥させることが大切です。

料理で余った大根おろしを使えるので、自然派の方法として人気があります。

すぐに用意できる環境なら、シミ抜きの補助として役立ちます。

【しっかり洗浄】スチームクリーナーで落とす

スチームクリーナーは高温の蒸気で汚れを浮かせ、畳の奥に染みた墨まで吸い出すことができます。

事前にある程度墨を拭き取ってから、畳の目に沿ってゆっくり蒸気を当てるのがコツです。

処理後は必ず乾燥させ、カビやダニの原因を防ぐことが大切です。

家庭用の電動機器を活用した方法で、頑固なシミにも強力に対応できます。

【最後の手段】砂消しゴムで削り落とす

墨が乾いてしまった場合や、他の方法で落ちなかった汚れには砂消しゴムが有効です。

畳の目に沿って少しずつこすり、出てきたカスは掃除機で吸い取ります。

完全に落とすのは難しいですが、目立たなくする効果は十分あります。

畳の繊維を傷めないよう、力加減に注意して根気よく進めることが重要です。

最後の頼みの綱として覚えておくと安心です。

墨汁が落ちないときの対処法

家庭での工夫でも落ちない場合は、専用の洗剤や専門業者に頼るのが確実です。

畳専用・墨汁専用洗剤を使う

市販されている畳専用や墨汁専用の洗剤は、一般的な中性洗剤よりも強力に色素を分解します。

書道用品店やホームセンターで手に入ることが多く、特に頑固な黒ずみや古いシミに効果を発揮します。

使用する際は必ず説明書を読み、畳の素材を傷めないように少量から試すのがポイントです。

家庭で落としきれない汚れでも改善できる可能性があります。

専門の畳クリーニング業者に依頼する

どうしても落ちない場合は、専門の畳クリーニング業者に依頼する方法があります。

業者は専用機材と専用薬剤を使い、家庭では難しい深部の汚れまで丁寧に処理してくれます。

費用はかかりますが、畳の張り替えに比べれば安価で済む場合もあります。

大切な畳を長く使いたい方や広範囲のシミで困っている方におすすめの選択肢です。

墨汁汚れを防ぐための予防策

そもそも墨汁をこぼさない工夫をしておけば、余計な手間を省けます。

習字の際に新聞紙やビニールを敷く

子どもの習字や筆を使う作業では、畳の上に直接用具を広げないことが大切です。

新聞紙やビニールシートを敷くだけで、こぼれた墨汁が畳に浸透するリスクを大幅に減らせます。

吸水性のある新聞紙は墨を吸い取りやすく、処分もしやすいので手軽です。

ちょっとした工夫で後片付けの負担も軽くなり、安心して作業ができます。

撥水スプレーや畳カバーで事前に保護

畳の表面に撥水スプレーをかけておけば、水分や墨が浸透しにくくなります。

また、透明な畳カバーやラグを敷いておくと、墨がこぼれても簡単に拭き取れます。

特に小さなお子さんがいる家庭や習字をよくする環境では効果的です。

普段の生活の中で実践できる予防策なので、日常的に取り入れておくと安心です。

まとめ

畳に墨汁をこぼしたときは、何よりも早い応急処置が大切です。

ティッシュで吸い取り、家庭にある洗剤や食品を活用することで意外ときれいに落とせます。

それでも取れない場合は専用洗剤や業者に頼る方法もあります。

さらに新聞紙や畳カバーなどで予防しておけば、シミに悩まされるリスクを減らせます。

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